起業を後押しする政策もあり、起業を考えている方も多いでしょう。会社にもいろいろな形態があり、ビジネスのやり方や売上次第で適した形態を選ぶのが望ましいのです。
起業に関するノウハウを理解することも大切ですが、起業して会社を作る際には会社の仕組みについてよく理解をしておくと役立ちます。
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恥をかかないために「株式会社」を知る
会社にもいろいろな種類があり、「株式会社」もそのひとつです。株式会社を作ると聞くととても大それたことに聞こえますが、制度が変わって昔よりも株式会社を作るのが楽になりました。
しかも株式会社を作ることで社会的な信用性も高まると言うメリットも得られます。株式会社の仕組みや注意点などについてまとめてみました。
株式会社の仕組みとは
株式会社を立ち上げるのには以前は最低でも1000万円の資本金を用意する必要があったのですが、法律が変わって資本金の用意が必要なくなりました。
資本金は最低で1円用意してあれば株式会社を設立することができますが、そのためにはさまざまな登録手続きが必要となり、手数料代だけでも30万円ほどの費用が生じます。
自分で手続きを行うことも可能ですが、手続きのやり方に慣れていないと不備が出てきたり、後に問題が発生したりといったことが出てきますのでお金はかかっても専門家に任せるのが確実です。
株式会社の誤解
資本金制度が廃止されたことで設立しやすくなった株式会社ですが、設立した後のことを考えない、知らないケースがよくあります。
株式会社を設立すると税金や保険料の負担が増えてしまう点をよく理解しないで株式会社を設立するケースも少なくないのです。
社会保険料の支払い、法人税も赤字でも納めなくてはいけなくなりますし、源泉徴収などの手続きも増えてきます。
税金だけでなく従業員を雇うコストが増えますのでそれをよく理解する必要があります。
上場企業と非上場企業の違いを知る
株式会社でも上場企業と非上場企業がありますが、それらの違いは何なのか、そして上場するメリットについても詳しく理解しておきましょう。
上場企業、非上場企業の違い
日本には約380万の株式会社がありますが、実は上場企業はその中で約3500社、つまりたったの0.09%しか上場していないのが現状です。
上場企業と非上場企業の違いは株式を広く一般に公開して、その取引を可能な状態にすることです。上場することで広く株式を購入してもらえますので、資本金を集めやすくなるのです。
しかし望めばどの会社でも上場企業に慣れるわけではありません。基本的に株主から預かった資金に関しては返済の義務がありませんが、その資本を基に経営を行うことになります。
事業の継続性と収益力、経営の健全性、事業内容の適正さが揃っていないと上場することが難しいのです。
上場するメリットとは
上場するメリットのひとつは社会的信用性が向上する点です。上場企業はどの企業でもできるわけではありませんので、それができたと言うことは厳しい条件をクリアした証拠になります。
また上場することで知名度も高くなりますので、会社の宣伝効果も高まり優秀な人材を集めることにもつながります。
また企業成長のためには資金を調達することも必要ですが、株式を一般公開することでさまざまな方から株券を購入してもらえるチャンスが広がり、資金を集めやすくもなります。
上場することは簡単ではありませんし、コストもそれなりにかかりまずが得られるメリットは多いのです。
その他の仕事の知識に関してはこちら → あなたの会社は守ってる?「働く量」から見る労働基準法
まとめ
会社にもいろいろな仕組みがあります。起業してから最も大変なのは会社を存続させることです。そのためにも必要に応じて会社形態を適切な物に替えることも重要なのです。